2章 私たちはマグネテラピーで人生が変わった
「肌われ」はマグネテラピーと食事で解消
バスト、ヒップの肌われに悩む「コロンブスさん」
「コロンブスさん」というあだ名で呼ばれている太めの女性がいました。
なぜコロンブスかというと、「コロコロ太っていて、ブス」という意味。ずいぶん意地の悪いあだ名です。
しかし、こんなあだ名がつくようでは女性としては人生真っ暗闇。彼女は男の人が「異星人」くらい遠い存在に感じられ、恋愛などは期待できないと思っていました。
当然のごとく、彼女の人生観はかなり悲観的なもので、カウンセリングで私が何を聞いても、返ってくる答えはネガティブなものばかり。このまま一生「コロンブスさん」でいるつもりとしか思えませんでした。
でも、彼女は本当にブスかというと、私の目にはそう映らない。たしかに太ってはいましたが、「ブス」はよけいに思えたのです。まず彼女の生活ぶりを聞いてみることにしました。
すると、間食がすごく多いことが判明したのです。スナック菓子、果物、ジュース、コーラ、ケーキ……こういうものを好きなだけ食べ、しかも運動はほとんどせず、休日はテレビをつけっぱなしにして終日ゴロゴロしているという生活。これでは太らないほうがおかしいというものです。
マグネテラピー&食生活の改善で大変身
肥満した結果、バストやヒップに肌われが出てきたのは自然の道理です。
ただ、肌われには、ダイエットで体重を減らしても、そのまま残ってしまうというやっかいさがあります。
といっても、彼女の場合はまずやせる必要がある。そう思った私は「食生活を改める」ことを提案しました。
それと並行してマグネテラピーをやってもらうことにしたのです。さいわい彼女は指導には素直にしたがってくれました。
結果は?
1年後、彼女の体重はマグネテラピー開始時に75キロあったのが65キロになりました。
さらに1年後、体重は57キロへ。彼女は身長が165センチと高いので、体重はもうこの辺が適正レベルといってよい。彼女がどうやって体重を減らしたかというと、好きな間食をやめただけです。
いまほとんどの女性がダイエットに関心を持っていますが、大半はやせすぎ志向といっていい。やせすぎは体調を狂わせ、免疫力や新陳代謝の機能を損なってしまいますから要注意です。食べ過ぎをやめれば、それだけでも体重は適正に戻るのです。
顔のほうも「ブス顔」と言われていたのが信じられないくらい「美人顔」に大変身。もともと愛くるしい素顔だったのが、肥満で目鼻だちのバランスが崩れただけでしたから、適正体重に戻るだけでみんなから「きれいになったわね」といわれて当然だったといえます。
ところで彼女の場合、肝心の肌われはどうなったかというと、食生活の「食い改め」と並行したことも手伝ってきわめてスムーズに運び、まったく痕を残すことなくきれいになりました。