3章 なぜマグネテラピーでこんなにきれいになれるのか
真皮が活性化するからきれいな肌になれる
従来美容液の大幅グレードアップ
この美容液にどんな成分が入っているかは紹介しておきましょう。その前に一つつけ加えておきたいのは、この美容液は2004年8月から大幅にグレードアップされたことです。
さて、新美容液の成分ですが、主なものはコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、各種生薬(植物エキス)などで、従来と基本的には変わっていません。しかし、それぞれの成分を皮膚の機能に合わせ、他に類をみないほど高い含有量に仕上げてあります(146?147ページの配合成分表参照)。
たとえば、コラーゲンはふつう0.1?0.2%含有されていると言われていますが、新美容液の含有量は4%と、約20倍もの水溶性コラーゲンを配合してあります。また、お肌トラブルの元になる界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、殺菌剤、アルコール、ホルモン、オイル、香料、着色剤、重金属化合物、合成樹脂、石油由来成分などは一切使用していません。
さらに新美容液は、いま社会問題化しているニワトリや牛などから抽出する、すべての動物性成分もカットしました。わたしはこの一段と進化した美容液の価格をできるだけ下げて(3分の1)、赤ら顔、キズ痕、シミ、ヤケド痕など、解決がむずかしい肌トラブルで悩んでいる人たちに、手軽にマグネテラピーを受けられるようにしました。
赤ら顔専用の美容液
もう一つ朗報を。同じく2004年夏から、新しく赤ら顔用美容液も登場しました。
わたしのサロンに来られる多くの方が、赤ら顔で悩んでおられることは前述したとおりですが、赤ら顔の方たちが安心して使用できる美容液は今までなかなかなかったのです。
こういう現状を考えると、赤ら顔で悩む方のための美容液があったら喜ばれるだろうと思い、ずっと研究を重ねてきたのですが、ようやく赤ら顔用の美容液を完成させることができたのです。
その中身は今までサロンで使用してきた新美容液のレシピがベースですが、赤ら顔により効果的な成分として、セイヨウサンザシエキス、アルニカ花エキス、グリチルリチン酸2Kなどを配合して完成させました。
各成分がどのように作用して、赤ら顔の改善に働きかけるのかを、以下に簡単に説明しておきましょう。
セイヨウサンザシエキス
セイヨウサンザシの花から抽出した植物エキス。紫外線や、熱によって引き起こされる皮膚の炎症を鎮静します。セイヨウサンザシには様々なフラボノイド成分が含まれており、この成分が前毛細管に対する血管運動と毛細血管保護作用により、毛細血管のうっ血を抑制し皮膚の炎症を軽減させることが知られています。
アルニカ花エキス
キク科アルニカの花から抽出したエキス。血行促進効果、抗炎症効果、鎮静効果があり、赤ら顔や肌荒れを防ぎます。アルニカエキスには、カロチノイド、フラボン、タンニン、トリテルペノイド、サポニンなどの成分が含まれており、これらが末梢血管を拡張することによって血流量を増加させ、血液の末梢循環を促進します。
グリチルリチン酸2K
甘草根から抽出された消炎剤グリチルリチンのカリウム塩で、肌荒れ防止、抗炎症、抗アレルギー作用があります。また、この新しい赤ら顔用の美容液は、水溶性コラーゲンの高配合、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、殺菌剤、アルコール、ホルモン、オイル、着色剤、重金属化合物、合成樹脂、石油由来成分などを一切使用していないこと、社会問題化しているニワトリや牛などから抽出した動物性成分も一切カットしています。
配合成分 | 主な機能 |
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BG | 適度な湿潤性のある良好な化粧品原料。溶解性と抗菌力をもち、皮膚に対する刺激がなく、べとつきが少ない。 |
乳酸Na | 優れた保湿性を持っている。収斂作用、角質溶解作用がある。天然保湿因子(NMF)成分で、みずみずしい肌にします。 |
水溶性コラーゲン | コラーゲンは皮膚の真皮中の結合組織にある弾力組織を構成しており、皮膚に潤いを与え和らげます。皮膚の老化防止、保護作用、湿潤作用、柔軟作用を有します。 |
ヒアルロン酸Na | 乳酸を発酵させたものから抽出されたヒアルロン酸。皮膚の真皮内などにある成分で保湿効果に優れ、1gで6000mlの水分を皮膚にとどめる力があります。すばらしい使用感と保湿性、滑らかさを与え、みずみずしい、しなやかな肌を保ちます。 |
コンドロイチン硫酸Na | ムコ多糖類。ヒアルロン酸と組み合わせることにより、皮膚機能を亢進し、肌のシワを防止し、きめ細やかなしっとりとした皮膚にするとともに、優れた皮膚老化防止効果(肌荒れ改善効果、角質改善効果に優れ、ターンオーバー速度を速める効果)を相乗的にかつ短時間に発現し、持続するなど、謙虚な効果をあらわします。 |
グルタチオン | 天然に存在する物質で、メラニン生成抑制作用、抗アレルギー作用があります。 |
甘草 | 生薬であるカンゾウから抽出したエキス。強力な消炎作用、抗アレルギー作用があります。 |
加水分解エラスチン | エラスチンは皮膚の真皮中の結合組織にある弾力組織を構成しており、肌にハリを与えています。皮膚の老化防止、保湿作用、柔軟作用を有します。 |
ビフィズス菌発酵エキス | ペプチド、多糖類、アミノ酸、核酸などを含有し、損傷を受けたDNAをもとに修復し、その機能を正常に戻します。つまり紫外線などによる萎縮、色素沈着、コラーゲンの編成、シワ、弾力不足によく働きかけます。保湿作用。 |
スギナエキス | スギナはトクサ目に属する多年草のシダ植物で民間薬としても使用されています。抗炎症作用、収斂作用、止血作用があり、皮膚の代謝を促進させるといわれています。 |
ホップエキス | ホップの雌花穂から抽出されたエキス。タンニン、フラポン配糖体等を含んであり、収斂作用、殺菌作用、鎮静作用があります。 |
マツエキス | 制汗、防臭作用があります。 |
レモンエキス | 収斂作用、皮膚柔軟化作用があります。 |
ローズマリーエキス | まんねんろうの葉、花から抽出したエキス。精油フラボノイド、タンニンを含み、ロズマリン酸を多く含みます。抗菌作用、消炎作用があります。 |
尿素 | 角質を柔らかくし、創傷治療作用があります。 |
アスパラギン酸 | 発芽した豆類に多いタンパク質。皮膚の新陳代謝に有効で、成長促進作用があります。 |
グルタミン酸 | アミノ酸等に含まれている成分。皮膚を保護します。 |
アラニン | 中性アミノ酸。角質層には遊離の形で存在し、NMFとして有用。肌表面がアルカリ性にならないようにする作用、角質層のバリア機能を高めます。 |
デキストリン | デンプンの熱処理等によって生成される増粘剤。 |
ヘキシレングリコール | 乳化剤 |
スクロース | 白糖。保湿。乳化剤。 |
グルコース | ブドウ糖。湿潤剤として使用。 |
フルクトース | 果糖。保湿剤。 |